保護猫のすすめ

うちには保護猫出身の子がいる。幸いにして、今のところはとても元気に過ごしている。

 

その子を保護してくれた保護主さんのところでは、猫の出入りが多い。新しく引き受ける猫、貰い手が見つかる猫、亡くなる猫が多数いるからだ。病院通いしている猫も多い。

 

自治体の愛護センターで殺処分が行われそうになると、全国の保護活動をしているボランティアさんに声がかかる。そうして受け入れた子、子猫を見つけて助けを求める人から受け入れた子、多頭飼育崩壊の現場から来た子、大怪我や病気で高度な治療を受けさせるために引き受けた子などが、その保護主さんのところにいる。

 

保護猫は猫エイズにかかっている割合が比較的高い。しかし、大切に飼育すれば発症しないまま寿命で亡くなると聞く。猫エイズにかかっていない猫でも、長く外にいた子は体に負担がかかっていることが予想される。そういうことを踏まえた上で注意深く愛情をもって飼育して欲しい。

 

血統書付きの猫であれば、保護猫のような心配はいらないと思う人もいるかもしれないが、それは違う。健康な猫が欲しい場合、きちんとしたブリーダーから譲り受ければ大丈夫だが、ペットショップの店頭で売っている生体は避けた方が良いだろう。ちょっと調べてみれば理由は分かる。また、血統書付きの猫は特有の病気に弱い場合があるので、それも調べておいた方が良い。スコティッシュ・フォールドのように骨に異常が出やすい猫も存在するから。

 

ちなみに血統書付きの猫も時々ネットの里親探しに出ている。途中で飼育できなくなる人もいるから。血統書はなくても見た目がそっくりな猫なら意外と多くいる。ぜひ里親募集を見て欲しい。

 

猫を初めて飼育する方は、家が傷むことを覚悟すること。壁や襖や絨毯で爪とぎされたり、障子を破られたり、カーテンが傷んだりする。年寄り猫や具合の悪い猫であれば、あまり傷まないかもしれない。私は穏やかな年寄り猫が大好きである。